価値ある存在として認められたい、自分を理解してもらいたいという欲求は「承認欲求」と呼ばれています。
SNSが普及した現代では、画像や動画、日常生活を綴ったブログ記事などの投稿によって承認欲求を満たそうとする人も多いです。
しかし思うような反応が見られず、過度に落ち込んで自己評価を下げてしまう人もいます。
今回は承認欲求が芽生える原因と、承認欲求に振り回されないための対処法について解説しましょう。
SNSで承認欲求モンスターが暴走!?炎上や売名も
本来SNSとは、気軽に発信したり、興味のある投稿に反応したりしてユーザー同士が交流を楽しむツールです。
最近ではSNSを活用したインターネットビジネスも普及しており、アクセス数を稼ぐために過度に加工した自撮り写真や実際の内容を誇張させた体験談を投稿するアカウントも少なくありません。
SNS集客を目的としない一般ユーザーの間でも、他者からの反応の数がアカウントの価値を示していると認識している人は多いでしょう。
閲覧者に「いいね」され、フォロワーが増えることで自分の価値が高まったと感じますが、満足するどころかさらに高評価を欲するようになります。
多くの人の興味を引くため、過激な発言・画像・動画の投稿をしたりする人も少なくありません。
その結果、炎上や誹謗中傷につながることもあります。
褒められなかった子どもは要注意!?家庭環境の影響も
幼少期の家庭環境が承認欲求の強さに影響すると考えられており、褒められずに育った子どもがSNS投稿にのめり込むケースも多く見られます。
現代は共働きの家庭が一般的になり、親が子どもと向き合う時間が減少したことも承認欲求による問題行動が起こりやすくなった原因のひとつでしょう。
家庭内に安心できる場所や信頼できる人、自分の価値を認めてくれる存在がないと、外部の人間関係にそれを求めるようになります。
SNSでは不特定多数の他人とすぐにつながれるため、手っ取り早く承認欲求を満たすためのツールになってしまっているのです。
SNS疲れを感じたら…自分で自分を褒めてあげよう
承認欲求に囚われがちな人は、他者と比べると自信を失ってしまうので、SNSを見る時間を減らして本当の自分を見つめ直してみてください。
加工した自撮り写真や持っているブランド物の他に、自分自身を誇れる長所があるはずです。
自分の価値が見いだせない人は、資格取得や新しい趣味など、自分磨きにチャレンジするのもおすすめ!
目標を達成した、自分の隠れた魅力に気付けた時は、SNSではなく、自分だけが読み返せる日記などに記録しましょう。
自分自身を褒める時間を持つと、SNSに頼らなくても承認欲求を満たすことができるようになります。
喜びや悩みはまず家族や友人と共有し、反射的にSNSへ投稿しないよう意識しましょう。
子どものころ、親に褒められなかったことで承認欲求モンスターになってしまう人も少なくありません。
しかし、大人になった今なら、自分で自分を認めてあげることができるのです。