大人になっても暗いところや初めての場所が怖い、一人でいると不安でたまらないという人もいます。
子どもの頃からちょっとしたことでビクビクしてしまい、友人からからかわれたり呆れられたりした経験のある人も少なくありません。
必要以上に緊張したり身構えたりすることが原因で残業や夜勤ができないなど、仕事に支障をきたす場合もあるでしょう。
今回は怖がりな性格は治せるのか、恐怖心の原因や対処法について解説します。
怖がりの原因は?元々の性格or過去の出来事による影響
怖いと感じること・ものが多いのは感受性が非常に強く、敏感な気質を持つHSP(繊細さん)にもよく見られる特徴です。
ある時期から急に怖がりになった人は、トラウマとなるような出来事がきっかけになっている可能性があります。
例えば大きな音や光に恐怖を覚える人のなかには、自宅や自分自身のすぐ近くに雷が落ちた経験のある人も多いです。
自分では覚えていないような、幼い頃の体験がトラウマとなっていることもあるでしょう。
怖がりは治せる?安心できるポイントを知ろう
元々怖がりな性格の場合、意識して強い気持ちを持とうとするのは難しいでしょう。
むしろ持って生まれた個性であると理解し、安心感を得られる方法をいくつか用意しておくことで心の負担が軽くなります。
例えば好きな香りをかぐ、明るい音楽を聴くなど、さまざまな工夫で怖がりな性格とうまく付き合っている人も多いです。
どうしても耐えられない物事には正面から立ち向かおうとせず、受け流すことで徐々に恐怖心が和らいでいく可能性もあります。
信頼できる家族や友人のサポートを受けながら、少しずつ恐怖を感じる状況に慣れていくのも大切です。
過去のトラウマが原因となっている場合は、カウンセラーなどの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
無理は禁物!特性に合った仕事・人間関係を選ぼう
怖がりの人が危険な仕事に就いたり競争相手の多いグループに属したりするのは、大きなストレスを抱える原因になります。
他人から責められることでますます恐怖心が増し、プレッシャーに押しつぶされて心身に不調をきたす人もいるでしょう。
「怖い」「失敗したらどうしよう」という気持ちから、本来持っている能力が発揮できない可能性もあります。
ただ恐怖心を感じやすいだけでなく、さまざまな刺激に敏感であるという特性を併せ持っている人も多いです。
できること・できないことを理解し、安心して過ごせる場所に身を置くことで今よりもっと活躍できるかもしれません。
トラウマや恐怖心を無理に克服しようとせず、自分の長所を伸ばすための努力や挑戦を心掛けましょう。
怖がりな性格は、生き物としての生存本能によってもたらされたものであるかもしれません。
あらゆる危険を察知できるのは、安全に長生きするために大切な能力です。
さまざまなリスクを意識して行動できる人は、どんな仕事でも必要とされるでしょう。