なぜか人に嫌われてしまう、話していると相手が怒り出してしまうという人は、「アスペルガー症候群」かもしれません。
学校のテストやデスクワークでは成績が良いのに、コミュニケーションが必要な場面では上手くいかないことが多い人がいます。
今回は、最近話題になっている「アスペルガー症候群」について解説しましょう。
「アスペルガー症候群」って?相手の気持ちが分からない
対人関係でトラブルが多く、コミュニケーションが極端に苦手な人はアスペルガー症候群の可能性があります。
例えば一方的に話し続け、相手からの返答を待つことができなかったり相手の表情から気持ちを読み取ることができなかったりすることは、アスペルガー症候群の大きな特徴です。
相手がうんざりしたり、怒り出したりしても気が付きません。
また、太っている人に「太っているね」と言ってしまったり、作ってもらった料理を食べて「美味しくないね」と正直に言ってしまったりすることもあります。
悪気はありませんが、人の気持ちや考えを理解することが難しく、自分の気持ちを表現するのも苦手です。
自分では楽しく会話したつもりだったのに「なんて嫌な奴なんだ!」と言われてしまうことがあり、ますますコミュニケーションが取りづらくなってしまうでしょう。
あなたは当てはまる?アスペルガー症候群の特徴
次の特徴は、アスペルガー症候群の可能性があるといわれています。
思い当たることがないかチェックしてみましょう。
①目を合わせないで話す・または一切逸らさず相手の目を見続けて話す
②一方的に話してしまい、会話のキャッチボールにならない
③人から呼びかけられても気が付かないことがある
④普通に話していただけなのに怒られてしまったことがある
⑤タメ口・または敬語を使っていて嫌な顔をされたことがある
⑥こだわりが強く違う意見を認めない
⑦言葉をストレートに受け取る
⑧誰に対しても何でも正直にありのままを話す(オブラートに包めない)
⑨予定変更に強い怒りを感じる
⑩思い込みが激しく、冗談が通じない
アスペルガー症候群かも?と思ったら・・・
アスペルガー症候群は相手の立場や気持ちになって考えられないため、自分の価値観だけで物事を判断します。
そのため、「わざわざ嫌われるようなことをしている」と誤解されてしまうこともあるでしょう。
対人関係で悩んだりアスペルガー症候群かもしれないと思ったりしたら、精神科を受診するのがおすすめです。
現在ではアスペルガー症候群を治すことはできませんが、対人関係で苦労する原因を知るだけでも問題解決に近付けるでしょう。
会話のキャッチボールをする練習をしたり、相手の表情から気持ちを汲み取ることを意識したりして、コミュニケーション能力を向上させた人もいます。
アスペルガー症候群の人は、IQが高い人も多いです。
学生生活だけでは気が付かないので、社会に出てから苦労することもあるでしょう。
悩んだら医療機関に相談してみてくださいね。