逆位置は必ずしも反対の意味ではない
しかし、必ずしも逆位置が正位置とは真逆な意味とは限りません。
例えば、0番の愚者のカードは何かに縛られず生きている姿から、「行動」や「自由」、「型破り」といった意味を持ちます。
反対に意味で考えれば、「行動ができない」、「不自由」、「固定概念にとらわれている」と解釈できますね。
一方、15番の悪魔は正位置だと「束縛」を意味するので、逆位置は「解放」を読み取るケースが多いです。
ところが、占い師によってはカード自体のイメージから逆位置になっても「解放」のイメージよりも、「自分が他人を縛っていることに気付いていない」と読む人もいます。
タロットカードの解釈は人によって異なるので、逆位置は反対の意味というよりも、自分がピンとくる解釈の方が良いと言えます。
逆位置の解釈の考え方
逆位置の解釈は主に6つのパターンに分けられるので、愚者のカードから解釈の考え方の例をご紹介しましょう。
①正位置に対して否定的な意味
正位置の意味を否定するのであれば、「行動する勇気がない」、「チャンスを逃している」と読み取れます。
②正位置の意味が強く出ている
例えば、「自由」は良いイメージがありますが、意味合いが強くなると「自分勝手」や「わがまま」、「自己中心」という解釈になりますね。
③正位置の意味が弱く出ている
逆に正位置の意味が弱いと、「自分の殻にこもる」、「悲観的になる」などが挙げられます。
簡単に言えば、正位置の意味とはかけ離れた状態を読み解けます。
④ネガティブな一面が強く出ている
ネガティブな一面が強く出ると考える場合、「自由すぎて注意力に欠けている」、「自信が持てない」という解釈ができるでしょう。
⑤方向性が変わってきていることを示している
行動とは目的を起こすためのものです。
方向性が変わってきていると解釈するなら、「結果が出ない無謀な挑戦に挑んでいる」、「結果ではなく行動することに重点を置いている」という考え方ができますよ。
⑥カードの絵のイメージからの解釈
愚者のカードは崖の上に若者が空を見ながら立ち、崖の向こう側には氷山がある絵が記されています。
正位置では、絵から険しい道でも若者は自由に道を進むという解釈ができますね。
しかし、逆位置で考えた時、足が地に付いている状態や空を見上げる姿からは、「外に飛び出す自信がない」、「理想ばかり考えている」という解釈もできるでしょう。
特に占う人の捉え方が強く出る解釈パターンと言えます。
逆位置は正位置の反対だけではなく、解釈次第で様々な見方ができます。
タロットカードの解釈に正解も不正解もないので、正位置か逆位置かとこだわるよりも、自分がピンときた解釈を大事にして意味と読み取ってみましょう!