中国では、陰陽五行によってこの世界が作られているという思想があります。
これは万物には陰と陽の両面があり、木・火・土・金・水という5つのエレメントによって分類されているという考えです。
人の一生や性格、他者との相性もこの陰陽五行によって読み解くことができます。
今回は、陰陽五行説が基になった「四柱推命」という占いについて解説しましょう。
陰陽・五行とは?性格や相性に影響する要素
陰陽五行は、「陽・陰(+・-)」の2つの要素と「木・火・土・金・水」の5つの要素を組み合わせたものです。
5つのエレメントにはそれぞれ表と裏があり、例えば「木の陽」は大樹、「木の陰」は草花に例えられます。
これを利用したのが「四柱推命」という占いです。
本来は万物の性質を読み解くものであった陰陽五行の考え方を人の性格や相性に当てはめ、より身近な占いとして発展させました。
例えば大樹のように真っ直ぐな生き方をする人、草花のようにしなやかな生き方をする人というように、同じ木質を持った人でも陰陽によってタイプが違います。
相性には新たなエレメントを生み出したりお互いを活かし合ったりする「相生(そうしょう)」、相手の勢いを抑えたり抑えられたりする「相剋(そうこく)」、同じ性質を持つ「比和(ひわ)」の関係があります。
これらはすべて陰陽五行が基になっており、人を含め全ての生き物や自然環境の摂理を説明することができるのです。
四柱推命占いで何が分かる?生年月日と生まれた時刻を用意しよう
四柱推命では、生年月日と生まれた時刻を使って占います。
「五行命式」で”天干”と”地支”を出し、”調候用神”を導き出します。
例えば1989年9月27日21時00分生まれの女性であれば、次のような結果になります。
天干…年干「土」・月干「水」・日干「金」
地支…年支「火」・月支「金」・日支「木」
調候用神…丁(火)・甲(木)
天干は他人から見た性格、他者との関係性、社会における立場などを表します。
地支は目に見えない隠された本質や本能を表し、運勢を占う要素です。
調候用神とは、その人の天干を理想の状態に調節してくれる要素をいいます。
例えば上記の命式であれば、「より成長するためには自分が輝ける環境を大切にすると良い」という意味になるでしょう。
陰陽五行説では、それぞれのエレメントがバランスよく配置されている状態が一番良いとされています。
四柱推命はそのバランスを取るために、自分が持っている天干や地支のエレメントを導き出す占いです。
自分の性格や才能の活かし方を知りたい人は、ぜひ調べてみてくださいね。