「六壬神課(りくじんしんか)」という占いを知ってますか?
古代中国で生まれた古い占術で、三国志の諸葛孔明や陰陽師の安倍晴明が使っていたとされています。
古代中国から日本に伝わったものの、江戸時代には衰退して一時は途絶えてしまったといわれていました。
しかし中国では数百年に渡って継承され、今も生活に利用している人がいるそうです。
今回は、由緒ある占い「六壬神課」について簡単にご紹介しましょう。
占う前に注意しよう!占いたいと思った日時が大切
六壬神課には、「占いたい」と思った時刻を起点として占うというルールがあります。
もしもう一度占いたいと思ったら、前回占った日時を正確に覚えていなければなりません。
そのため、気が向いた時にいつでも占えるようなものではないといわれています。
目の前の問題を解決するための占術であり、星座占いや血液型占いのように遊びでやるべきではないという人もいるそうです。
どうやって占うの?あらゆる要素で分析
六壬神課は、十干や十二支など、多くの要素で占います。
まず占おうとした時刻から「天地盤」を作成し、「四課」「三伝」「十二神」「十二天将」の要素を導き出していきます。
それがどんな運勢を表すのか、吉凶を占っていく占術です。
物事の始まりから途中経過、結末を「初伝」「中伝」「松伝」に分けて占うこともできます。
相性は四課の中の「一課」「三課」を使い、十二支の要素を使って吉凶の判断が可能です。
自分の性格や置かれている環境、年代ごとの運勢、特定の人物との相性を見ることができます。
算命学の要素が強い?六壬神課の特徴
六壬神課に出てくる要素は、同じく中国で生まれた「算命学」と似ています。
十干や十二支はそのまま同じものが使われますし、六壬神課に使う「六親」は算命学の「十大主星」に対応していると考えられるでしょう。
「十二天将」は算命学でいうところの「十二大従星」にも当てはめることができそうです。
多少意味は違いますが、六壬神課と算命学には関連したところが多く見られます。
ただし算命学は生まれ持った性格や運勢を占うもので、基本的に一生変わりません。
六壬神課はその時によって結果が変わり、占いたいことによっても違う結果が導き出されるでしょう。
六壬神課は「天盤」という円形の板と、「地盤」という四角系の板を使って占います。
普通の人が自分で占うのは難しいため、占い師に依頼するのが一般的です。
六壬神課ができる占い師はそれほど多くないので、見つけたらぜひ体験してみてくださいね。