占いは、古今東西さまざまな時代や地域で発達していきました。
時代による違いもありますが、西洋と東洋の国の違いによっても占いの性質が異なるでしょう。
それは「この世界を構成しているのは何か」という認識の違いが関係していると言われています。
今回は、西洋と東洋の占いにどんな違いがあるのかまとめてみましょう。
西洋は「天」、東洋は「天と地」が存在する
西洋の占いといえば、星座占いがありますよね。
おとめ座や天秤座など、夜空に浮かぶ星座から人の運勢を占っています。
これは、「天体の動きが人々の運勢を決めている」という考え方から発生した占いです。
一方、東洋の占いでは、「天体と地上、その間に人が存在している」という考え方をします。
そのため、天体だけでなく地上にある森羅万象の要素も関係する占い方法が多いのです。
西洋は横のつながり、東洋は縦のつながり
西洋の星座占いでは、生まれた月と日にちによって占います。
年齢は関係なく、その人の才能や性格を評価していますね。
これに対し、東洋の占いでは生まれた年も重要な要素になっています。
また、算命学などの占いではその人だけでなく、親や目上の人、子どもや目下の人、さらにご先祖様との関係までが占われているでしょう。
東洋は西洋に比べ、個人の才能や性格よりも人と人の関係性、特に上下関係を重んじる文化があります。
季節に対する意識も違う?どこから春が始まるか
日本には立春や立冬などの季節の節目がありますよね。
世界中の国々で季節の移り変わりを意識する文化がありますが、西洋と東洋では少し考え方が違います。
東洋の場合、全ての始まりには「気」が訪れると考えられてきました。
例えば立春は毎年2月4日頃です。
暦の上ではその日から春が始まりますが、実際にはかなり寒いですよね。
季節は「気」がもたらすものであり、自然や人はそのあとに続くものだとされています。
これに対し西洋では、立春から20日から1か月後に春がやってくるという考え方です。
季節の節目はあるものの、自然環境や人の体感によって季節を決めている文化なのでしょう。
西洋は目で見える真実、東洋は目に見えない真実を信じる
西洋は、目で見える自然の変化や天体の動きをもとに占う文化があります。
反対に、東洋の場合は「気」や森羅万象に宿る「陰陽」など、目には見えない大きな力によって自然や人が動かされているという考え方です。
そのため、東洋の占いではより複雑で高度な理論が存在しています。
東洋の占いでは、「算命学」のように占いの範疇を超えて学問となっているものもあります。
一方、西洋の占いは神話のヒーローやロマンチックな物語にゆえんするものが多く、ファンタジー感が強くなっているでしょう。
それぞれの違いを見比べてみるのも、楽しそうですね♪